モルガンテ　ネロ・ダーヴォラ　2006 - 千倉青木屋「千倉Wines」南房総からワインをお届け

モルガンテ　ネロ・ダーヴォラ　2006

【イタリア／シチリア州／赤／辛口／ミディアム＋】
ネロ・ダーヴォラ種100％
5世代に渡りネロ・ダーヴォラ種のみを栽培していた造り手ですが、1992年にアントニオと2人の息子カルメロ、ジョヴァンニで自家栽培ブドウのみを使ってワイン造りをすることに決めました。リリースされるワインは2アイテムのみ。品種名を用いた「ネロ・ダーヴォラ」とアントニオ・モルガンテの名を取った「ドン・アントニオ」です。醸造技術の向上をはかるため1996年からリカルド・コタレッラ氏をコンサルタントに迎え入れました。モルガンテのフラッグシップ『ドン・アントニオ』は、リリースした98年が初登場でいきなり初トレ・ビッキエリ（イタリア･ワイン専門誌『ガンベロ・ロッソ』で、最高評価を意味する“グラス3つ”という表現）という快挙を成し遂げました。コタレッラの実力とネロ・ダーヴォラという品種の可能性を見せ付けられた1本です。しかし、ネロ・ダーヴォラは夏の湿度ですぐにオイディウム（ウドンコ病）の発生する栽培の難しい品種で、シチリアを代表する高貴品種のように言われていますが、実際に最も適していると言えるのはこの蔵元のあるアグリジェントからグロッテなどの島南部、もしくはシラクーサあたりの一部と限られています。グロッテでは海からはアフリカから来るシロッコ風、山からは冷涼な風が降りてくるため常に空気が爽やかなものになります。兄弟はこの品種を用い、区画ではなく、品質で２段階に選別し、最高のものを「ドン・アントニオ」に充てています。モルガンテ家のワインは、リカルド・コタレッラをコンサルタントに迎えてから、俄然、注目を浴びるようになりました。シチリアの赤ワインの代表的品種ネロ・ダーヴォラを使用し、革新的な醸造法でイタリアのガンベロ・ロッソでも極めて注目度の高い存在となっています。
ちなみに、ガンベロ・ロッソ「ヴィニディタリア2005」で、０３ヴィンテージが、この価格にして最高ランクを決める最終選考に残っていたそうです。しかも、コストパフォーマンスが非常に高いワインのみに与えられるアスタリスクマーク付きで。あわやトレ・ビッキエリをとるところだったんですね。通常トレ・ビッキエリといえば、だいたい\5.000-以上のワインがほとんどです。ということを考えれば、このネロ・ダーヴォラの最終選考入りがいかにスゴイかを物語っていますね。またイタリアソムリエ協会が選ぶ『２００５年最優秀コストパフォーマンスワイン』も受賞しちゃいました。つまり、すごくお買い得、ってことです。コタレッラ・マジックここにあり！ですよね。4ヶ月アリエ産とトロンセ産のバリックで熟成させ、2ヶ月の瓶熟を経てリリースされます。
小ぶりながらも凝縮感、旨みタップリな美味しいワインだな～。というのが最初の印象でした。色はやや濃い目ですが透明感のあるガーネット色。ジャンブ（粘性）が強く、アルコール度の高い温暖なエリアを連想させてくれます。香りは、まずフルーツフレーバー主体の香りが豊かです。そしてバニラ、若干のハーヴィーなニュアンスがあります。スワリングしていくと、緑野菜のニュアンスが強くなり、乾いた木の香りやハーブ、その後ラズベリーやブルーベリーといった赤～黒にかかり始めたようなベリー系の香りがとれます。味わいは、なめらかでフレッシュ感のあるアタックの辛口です。酸度は低く、タンニンも控えめですが、後半歯グキにまとわりつくような感じがあります。苦味はほとんど感じず、どちらかと言うと赤系果実の甘酸っぱい甘みを感じます。アルコール度は高めの13%、ボディはミディアム～ミディアム＋、飲み頃は今～2、3年先まで充分に楽しめるでしょう。

～『ガンベロ・ロッソ』とは～
イタリア人がイタリア・ワインについて書いたガイドで、イタリア・ワイン業界で最も影響力のあるワインガイドです。評価はまず州別の評価委員会において、ブラインドでカテゴリー別に試飲が行われます。ここで1グラス、2グラスまでの評価がされます。特に優れていると思われるワインを委員が候補として提案し、最終委員会でブラインド・テイスティングを行い3グラスが決定されます。ワインの評価はグラス無しから3グラスまでで、2グラスが100点満点中80～89点、3グラスが100点満点中90～100点に相当するとされます。最高の3グラスを“トレ・ヴィッキエリ”と言い、選ばれたワインとその生産者は世界中から注目を集めます。

販売価格

2,096円(本体1,905円、税191円)

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