【イタリア／トレンティーノ・アルト・アディジェ州／赤／辛口／ミディアム】
ラグレイン種100％（地場品種）
白ワインにばかり注目が集まるアルト・アディジェですが、実は「コルテレンツィオ」は赤ワインも目が離せません。なぜならば「コルテレンツィオ」は、総面積３７０ヘクタールという大規模な生産者ですが、白ブドウに適したブドウ畑と黒ブドウに適したブドウ畑を所有し、生産比率も白ワイン、赤ワインおよそ半々です。
晩熟のラグレイン種は、高い気温を好むため、温暖な平地に植えられています。夏は35度前後にも気温が上がるそうですが、重要なポイントは昼夜の寒暖さが5度前後しかないところです。夜も暑いのです!! ラグレイン種は、シラー種の親戚で 深い紫色の外観、果実味豊かでタンニンの多い、凝縮感のあるワインを産み出します。総栽培面積は300ヘクタールと小さく、最近やっと各造り手さんのラグレインが日本に入ってきていますが、なかなか飲むチャンスが無い品種でした。ましてや単一品種でリリースされるようになったのは20年ほど前からです。
しっかりとしたガーネット色、香りはスミレの香りが印象的で、赤い果実やチョコレート、スパイスのニュアンスも感じます。ワイルドなボディ感のあるアタックで、しっかりしたタンニンと引き締まった酸味が効いています。アフターに膨らんでくる果実味が印象的です。
ラグレイン、まだの方はぜひお試し下さい!!